POINT.01
三ヶ日みかんの主力品種「青島温州」は、高糖度で食べ応えのある大玉の実をつけます。10月から12月にかけて収穫される温州みかんの中でも、青島は最終盤に出荷されています。より長く樹上で太陽の光を浴びることで、濃厚な甘みが生まれます。
青島は、昭和10年頃に発見された枝変わり品種です。糖度が高く味が良い一方で果皮がゴツゴツしやすいため、当初は生食用ではなく加工用として栽培が広まりました。三ヶ日では、その風土や気候に合った育て方や貯蔵法を確立し、生食用としても品質の高いみかん作りができるようになったのです。
POINT.02
2021年秋に竣工した新選果場では、人の目よりも精密な3種類のセンサーにより、果実ひとつひとつを検査しています。光センサーで糖度と酸度の比率を調べ、ベストなバランスのものを選びます。最先端の外観カメラや腐敗果センサーによって、色づき具合や傷の有無を細かく確認します。
近赤外線を利用した品質保持装置が導入され、より鮮度を保ったまま出荷することが可能となりました。選別の過程で果実に加わる衝撃を抑えるために、レーンの構造も工夫されています。
この選果システムによって、ハズレの少ない「粒揃い」の三ヶ日みかんを実現しています。また、新選果場ではAI(人工知能)選果システムを導入し、病害虫による被害果の識別が可能となりました。これらの選果結果は生産者にフィードバックされ、翌年以降のみかん作りに活かされています。
POINT.03
青島の果皮は適度に厚みがあるため、貯蔵に適しています。11月から12月に収穫したみかんを貯蔵することで、温州みかんが品薄となる1月から3月にかけて出荷することができます。さらに、貯蔵によって酸味がまろやかになり、みずみずしさを保ちながらも余分な水分が抜け、甘みが増していきます。
早生みかんの樹上完熟にも取り組んでいます。早生みかんを通常より1か月長く樹上におくことで、果実本来の甘みを引き出します。樹上完熟早生は、地面に白色のマルチを敷いた特別な園地で栽培されます。白色のマルチからの反射光が光合成を助けるとともに、樹が余計な水分を吸収しないような環境を作ります。
FEATURES
三ヶ日みかんの特徴
STORY
三ヶ日みかんを知る
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