愛媛果試28号(紅まどんな)の特徴
「愛媛果試28号(紅まどんな)」は、愛媛果試28号(紅まどんな)は「南香」と「天草」と呼ばれる柑橘の交配品種で、愛果28号の略称でも知られている平成生まれの新しい品種です。希少でおいしいフルーツとして人気の品種。
果実の糖度は13度以上と高く甘味が強い特徴があり、高級タンゴール(ミカン類とオレンジ類を掛け合わせたもの)としても人気の柑橘です。
果皮が薄くてデリケートなため、雨風に直接当たらないように施設栽培や袋かけを施し、大切に栽培されています。
果皮は手で剝けますが、果肉と引っ付いているため手で剥きにくく、皮がボロボロと剥けます。
種はほとんどなく、袋は薄く食べても気になりません。とても食べやすい柑橘となり、贈答品としても人気です。
愛媛果試28号(紅まどんな)は、JA全農えひめの登録商標された柑橘です。愛媛県のオリジナル品種であるため、栽培は愛媛県内に限られています。
紅マドンナを語れるものは、一定基準をクリアした選ばれしものだけです。媛まどんなや愛媛まどんな、瀬戸のまどんななどの名称は、JAを介さず独自で出荷する農園から出荷されるオリジナルブランドです。紅まどんなの販売価格は、いよかんの約4倍も高く高級柑橘です。
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1個の重さは約250g程度。「南香」や「天草」より少し大きく、外観は「天草」に似ています。
旬の時期
収穫時期は11月下旬~1月上旬ぐらいです。
愛媛果試28号(紅まどんな)の歴史
愛媛果試28号(紅まどんな)は、愛媛県農林水産研究所果樹研究センターで、南香と天草の交配により育成されました。
交配のきっかけは、愛媛県の特産品であるイヨカンが、消費の減少と価格の低下に悩まされ、イヨカンに代わる新品種の育成することでした。
2005年3月23日に品種登録が行われ、2007年に全農えひめが紅まどんなとして商標登録しました。
愛媛果試28号(紅まどんな)の産地
日本における愛媛果試28号(紅まどんな)の出荷は、愛媛県が全てを担っています。
主な産地は松山市、伊予氏、砥部町です。2010年の収穫量は421.1トン。2016年には生産量が2265トンまで増加しました。
集荷されたものはJAで選果され着色やムラ、形、傷と、その年に決められる糖度と酸度をクリアしたもののみが市場に出荷されます。
愛媛果試28号(紅まどんな)の味
豊な香りと高い糖度に加え、濃いオレンジ色のつるりとした外皮が見た目にも美しい紅まどんな。なめらかな果実から、ゼリーのような食感と例えられています。
「南香」と「天草」の良い特徴を受け継ぎ、果汁が豊富です。
外皮が薄く手で剥きにくいため、スマイルカットと呼ばれる切り方がおすすめです。スマイルカットとはスイカやメロンのように、くし形に切ることをスマイルカットと呼びます。