木酢(きず)の特徴
「木酢」は、ゆずやかぼす、すだちと同じ香酸柑橘類のひとつで、実をそのまま食べるのに適さず、果汁を絞って食品にかけたり、加工品として用いられたりする柑橘です。木酢と書いて「きず」と読みます。
木酢は酢の代わりに果汁を絞って酢の物などに使われており、「酢のように使える、木になっている果実」ということから木酢と呼ばれるようになったようです。
「カボス」と比較すると酸味が少なく香りが強い特徴があります。実の色は緑色で、この時最も酸味と香りが強くなります。10月下旬~12月上旬になってくると、実の色が黄色に変わり、味と香りが柔らかくなります。幻の柑橘とも呼ばれているようで、市場に出回ることはほとんどありません。地元の直売所や自家用に作られていることが多い柑橘です。
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大きさはピンポン玉より少し大きく、「カボス」より皮が薄くて柔らかいです。
旬の時期
木酢の旬は、9月下旬~10月上旬。10月下旬~12月上旬になってくると、実の色が黄色に変わり、味と香りは柔らかくなります。
木酢(きず)の歴史
木酢は、福岡県から佐賀県にわたり自生していた柑橘とされていました。しかし、福岡県内で知られている木酢は福岡県筑前町の夜須高原に自生していた品種に、原木から接ぎ木用の枝を譲り受けて栽培しブランド化したものです。
木酢(きず)の産地
木酢は福岡県から佐賀県にかけて栽培されている柑橘類です。市場にあまり出回らず幻の柑橘ともいわれていました。
しかし現在では加工品の原料として栽培を進め、ブランド化に成功。
筑前町の特産品になり、多方面への販売が広がりました。久米市や筑後市などでも少量にはなりますが生産されています。
木酢(きず)の味
酸味が強く香りが高い柑橘です。かぼすと比較すると酸味が柔らかくマイルド。果汁が豊富なので、焼き魚にかけたり、焼酎やビールで割ると木酢の爽やかな香りを食品にプラスしてくれます。