河内晩柑の特徴
「河内晩柑」の外皮は厚いが比較的簡単に手でむくことができます。
ジューシーオレンジや美生柑、宇和ゴールド、灘オレンジ、といった農協や生産者によって様々な名称があります。
名前に"晩柑"とつくこともあり、樹上で12~15ヶ月間実らせてから収穫されるのも特徴のひとつです。冬の寒さに弱く、気温が低くなるとヘタの部分から自然に実が落ちてしまいます。樹に成らせている期間が長いので、収穫の春まで実が落ちずに栽培できる地域が適しています。
鮮やかな色の見た目やサイズが似ていることから『和製のグレープフルーツ』と呼ばれいています。
河内晩柑には、気温が高くなってくると一度黄色く色づいた柑橘が少し緑色にもどってしまう「回青現象」があるが、中身は熟しています。
柑橘類の果皮(外側の黄色い皮)の部分に含まれている"オーラプテン"と"ヘプタメトキシフラボン"という栄養分が、他の柑橘類に比べて河内晩柑の果皮に特異的に多く含まれていることが分かってきました。
オーラプテンはグレープフルーツの約4倍、ヘプタメトキシフラボンは温州みかんの約2.5倍の含有量があり、この両栄養分には抗炎症作用が含まれており、炎症から脳を保護する効果が期待されています。
ミカちゃんおすすめランキング
※24年9月の売上実績からランキングを作成しています大きさ
1個あたりの重さは250g~450gです。
旬の時期
食べ頃は、4月下旬から7月です。
河内晩柑の歴史
約80年前に熊本県飽詫郡河内町の西村徳三郎氏の宅地で発生した文旦の血を引く偶発実生で、昭和10年に同町の鑢(金へんに慮)一馬氏が発見した品種です。発祥の地である「河内」と遅い時期に採れるみかんの総称である「晩柑」を組み合わせて「河内晩柑」と名付けられました。
河内晩柑の産地
1位:愛媛5210トン/年間(全国シェアは65%)
2位:熊本2713トン/年間(全国シェアは34%)
3位:鹿児島95トン/年間(全国シェアは1%)
河内晩柑の味
ほのかな甘みとぷちぷちとした果肉の食感が楽しめる優しい風味の柑橘で、和製のグレープフルーツと呼ばれていますが、グレープフルーツのような苦味はなく、さっぱりとした上品な甘さがあります。