じゃばらの特徴
柚子や九年母(くねんぼ)、スダチと同じく香酸柑橘の仲間で、果汁が豊富で、ユズやスダチとは違った風味があり、糖度と酸度のバランスの取れたまろやかな風味が特徴です。
とても酸味が強いのでみかんなどの他の柑橘と同じようにそのまま食べることはむずかしく、なんともいえない独特の香りと強烈な酸味は『鬼も逃げる』レベルと言われ、「邪」を「祓う」ことから『じゃばら』と名付けられました。
北山村では、縁起物として正月料理にもよく利用され、食酢の代用品として使われることも多いとのことです。
現在、北山村では村をあげてじゃばらの生産や加工を行っていて、特産品のひとつとして人気を博しており、みかんなどに比べると日持ちがよく、最適所で保管していれば1か月ぼど持ちます。
じゃばらにはフラボノイドの一種である「ナリルチン」という成分が豊富に含まれており、その成分にはアレルギー抑制効果があると言われているため、花粉症や他のアレルギーにも効果期待できると言われています。
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1個当たりの重さは100g~150gです。
旬の時期
じゃばらが店頭に並ぶのは12月から2月頃です。収穫が始まる11月頃のものは皮が緑色だが、熟すにつれて色が黄色になっていきます。
じゃばらの歴史
昭和40年代、和歌山県北山村に福田国三氏のお宅に自生していました。福田氏は、ほかの柑橘類にはない独特の風味や香りに大きな魅力を感じて接ぎ木で苗を増やす一方、村の特産品にしようと村長や村議会に働きかけました。
福田氏の努力が実り、昭和46年にじゃばらの調査や分析が本格的に始まります。その結果、じゃばらは、国内はもとより世界に類のないまったく新しい品種であることが判明しました。また花粉症に効くというデータが得られたことから、村を上げてじゃばら果汁やじゃばらドリンク、じゃばらジャムにじゃばら飴などの商品開発に力を入れています。
じゃばらの産地
1位:和歌山152トン/年間(全国シェアは77.81%)
2位:三重30トン/年間(全国シェアは15.38%)
3位:奈良5.6トン/年間(全国シェアは2.87%)
4位:愛媛5.6トン/年間(全国シェアは2.87%)
5位:佐賀2.1トン/年間(全国シェアは1.08%)
じゃばらの味
ユズよりも果汁が豊富で、ユズやスダチとは違った風味があり、糖度と酸度のバランスのとれた、まろやかな風味が特徴です。
強烈な酸っぱさのあとにほんのりと苦味が残る「にがうま」感があります。