ゆずの特徴
柚子は鮮やかな黄色の外皮、芳醇な香り高い果実が特徴的です。表面はでこぼこして外皮が厚く、晩秋から冬に収穫されます。
秋のサンマなどの焼き魚に果汁をかけても良し、お風呂に柚子(ゆず)を入れて柚子風呂にしても良し、柚子は日本の冬には欠かせない果物として長く親しまれてきました。
また、柚子はミカン科の常緑小高木です。柑橘系は温暖を好む果物ですが、柚子は珍しく氷点下の寒空の下でも耐えられます。
耐寒性の高い特徴から、東北地方まで栽培ができます。柚子の実はとても酸っぱいため、そのままでは食べられません。
柑橘類の中でも柚子の栽培は簡単なほうです。自身で花粉を受粉して実を付けるため、近くに柚子を植えなくても1本だけでも実を付けます。
枝には鋭く長い棘(とげ)がありますが、近年では棘がない品種も出回っています。
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柚子1個の重さは180~200g、果実の大きさは小さめです。
旬の時期
一般的な黄色い柚子は11月中旬から下旬に収穫され、1月ごろまで販売されています。
ゆずの歴史
ゆずの原産は中国揚子江上流と言われ、奈良時代か飛鳥時代に日本に渡来したと考えられています。
当時柚子は、食用としてではなく薬用として用いられていました。
日本には昔から冬至にゆず湯に入ると1年中風邪をひかないという言い伝えがあります。この習わしが生まれたのは江戸時代ごろとされています。
冬至にゆず風呂に入るようになったのは、お湯に入って病気を治療する湯治(とうじ)という言葉と、融通(ゆうずう)という言葉のごろ合わせからです。「お湯に入って融通良く行きましょう」という意味があるようです。
ゆずの産地
柚子生産量の日本一は高知県です。シェア率は52.8%を誇り、続いて徳島県が10.6%、愛媛県が10.3%です。
一般的に私たちが「柚子」と呼んでいるものは、大きく分けると3つ、本柚子、花柚子、獅子(鬼)柚子に分かれます。
品種的には本柚子の種類のみが柚子と言われています。
ゆずの味
柚子の実は酸味がかなり強いため果肉を食べるのではなく、レモンなどと同じ要素で果汁の香りを楽しむ香酸柑橘(こうさんかんきつ)に分類される品種です。香酸柑橘は、柚子やかぼす、レモンなど30種類以上に及びます。
爽やかですがすがしい香りと酸味で料理を引き立て、食欲をかきたてる果物です。
ゆずのレシピ
柚子胡椒の作り方
材料
- 青柚子(小)の皮…約10個分(75g)
- 青唐辛子(ヘタと種を除く)…75g
- 塩…30g(青柚子の皮と青唐辛子を合わせた分量の20%)
作り方
- 青柚子の皮と青唐辛子をみじん切りにする。青柚子と青唐辛子はよく洗って水気をしっかりと拭き取る。青柚子はヘタを取って皮をむき、みじん切りにする。白いワタの部分は苦みが出るので、なるべく丁寧に取り除く。必ず手袋をして、青唐辛子は縦半分に切ってヘタと種をきれいに取り除き、みじん切りにする。
- すり鉢に1.と塩を入れてよくすり混ぜる。全体になじんだら、保存容器に入れてでき上がり。
鍋料理の薬味として定番の柚子胡椒ですが、鶏肉のソテーやうどんやそうめんの薬味としても最適です。