日南1号の特徴
「日南1号(にちなんいちごう)」とは宮崎県で発見された「興津早生」の枝変わり品種です。果形が扁平で、果皮色は収穫の時期によって変わっていき、9月中旬から下旬ごろの早い時期に収穫されたものは果皮に緑色が残り、10月に入り全体に黄色くなっていきます。皮は比較的薄く、ジョウノウ膜との間に空洞はなく密着していますが、手でむくことができます。
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果実の大きさは一般的な温州みかんと同じ程度で80~100gほどです。
旬の時期
「日南1号」は主に露地栽培で生産されており、収穫は9月中旬から始まり10月下旬頃までとなっています。
日南1号の歴史
「日南1号」は1979年に宮崎県日南市の野田明夫さんが自園の「興津早生」の木に着色が早く酸抜けの良い果実が結実している枝を発見し、育成したものです。1987年に種苗法に基づく登録出願、1989年に品種登録されています。
日南1号の産地
- 愛媛県:494ha(31%)
- 和歌山県:301ha(19%)
- 宮崎県:222ha(14%)
- 広島県:91ha(6%)
- 三重県:73ha(5%)
日南1号の味
糖度は9~10度と早生としては酸味が少なく甘いみかんですが、収穫の時期によって、果皮に緑が強く残っているものは酸味もあり、全体に黄色くなるにつれて酸味が減り甘味が強くなっていきます。