黄金柑(おうごんかん)の特徴
「黄金柑」の色は黄みがかっており「黄みかん」とも呼ばれ、「日向夏」や「土佐文旦」に似た色です。見た目から酸っぱいイメージ湧いてきますが、食べてみると甘く豊かな香りが口に広がります。ちょうどグレープフルーツの酸味をなくして、甘くなったような感じです。
皮がやや厚めですが、手で剥くことができ、じょうのう(薄皮)は薄くて苦みが少ないため、袋ごと食べることができます。種が入っていることがありますが、少なめです。
香り高い特徴を持つため、果皮から精油を抽出しエッセンシャルオイルとして用いられることもあります。
スーパーなどではほとんど販売されない品種です。栽培量が少なく、やや希少価値が高い柑橘類として取り扱われています。
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「黄金柑」の大きさはは3cmぐらい、みかんの約半分ぐらいの大きさです。
果重は1個60g~80g程度なので柑橘の中でも小さく、みかんのssサイズと同等ぐらいです。
旬の時期
「黄金柑」のシーズンは3月~5月、春先ごろに店頭に並びます。
黄金柑(おうごんかん)の歴史
明治時代に鹿児島県日置郡では「黄金柑」ではなく「黄蜜柑(きみかん)」と呼ばれ食べられていたようです。その後に現在の名称である「黄金柑」と呼ばれ、「ゴールデンオレンジ」とも呼ばれています。
黄金柑の来歴は詳しくは分かっていませんが、一説には「川端みかん」や「花良治(ケラジ)みかん」、「温州みかん」と「柚子」の自然交配で生まれたなどと言われています。
黄金柑(おうごんかん)の産地
平成22年の生産量は総量で137トンほどでした。みかんの全国総生産量は78万6千トンなので比較すると黄金柑の生産量がかなり少ないことが分かります。
黄金柑を最も多く生産しているのは神奈川県です。続いて静岡県、愛知県、高知県となります。
黄金柑(おうごんかん)の味
外皮が黄色いのでグレープフルーツのあの酸っぱさをイメージされやすいのですが、実は甘味が強く酸味が少ない品種です。黄金柑の皮は香りが強いため、乾燥させてから細かく刻んで薬味にも利用されるようです。