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かぼす

かぼす
かぼす
旬の時期
1月~12月
JAみっかびが監修する柑橘図鑑です。かぼす について紹介します。

かぼすの特徴

「かぼす」は、甘みが少なくなりますが酸味と香りが高く、料理を引き立ててくれる名脇役として一役買う柑橘です。ポン酢やジュースなどの加工品としても広く用いられています。果皮は油胞の部分がへこみ、見た目はなめらかで緑色です。つるりとした外皮も特徴的です。果肉は淡黄色で果汁をたっぷり含み、種は多く1個につき20個程入っています。
「かぼす」はよく「すだち」と混同されることが多いのですが、まず、大きさがまったく違います。「かぼす」は約100gですが「すだち」は約30gですので、約3倍もの差があります。次に、「かぼす」の果頂部はドーナツ状に少しぷっくり膨れていますが、「すだち」は膨らみがありません。「かぼす」には大きい実が特徴的な「大分1号」、貯蔵に向いている「豊のミドリ」、種がなく小玉の「香実の川」「祖母の香」があります。

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大きさ

大きさは温州ミカンと同じぐらいで、直径6㎝程度、重さは100g程です。

旬の時期

  • 8月~9月末頃は最旬の「露地かぼす」は年中店頭に並ぶ「かぼす」です。
  • 10月~2月頃は貯蔵品の「貯蔵かぼす」
  • 3月~8月中頃は屋内栽培の「ハウスかぼす」

と栽培方法や出荷方法が変わります。中でも8月~9月の晩夏頃は香りが強く風味がよいです。

かぼすの歴史

「かぼす」の原産はヒマラヤ地方だとされ、江戸時代に中国から日本に渡来しました。

当初は薬として利用されたと伝えられています。「かぼす」という名の由来は、江戸時代に蚊をいぶす(追いやる)ために使用したのが刻んだ「かぼす」の皮だったとされています。

元禄時代のある医師が、京都からかぼすの苗を大分まで持ち帰ったことがきっかけで盛んに栽培がおこなわれるようになりました。

かぼすの産地

「かぼす」の全生産量の95%以上は大分県で生産されており、「かぼす」が大分県の特産品となっています。

主に臼杵、竹田、豊後大野市などが産地です。

かぼすの味

生食より、料理に香りや酸味を添えるために用いられています。「かぼす」は「すだち」と比べると香りが控えめ、爽やかな酸味があります。果汁が多く、酢の物やポン酢としても用いられています。

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