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仏手柑

仏手柑
仏手柑
旬の時期
11月 ~ 1月
JAみっかびが監修する柑橘図鑑です。仏手柑について紹介します。

仏手柑の特徴

先端が指先のように分かれている「仏手柑(ぶっしゅかん)」。「手仏手柑(てぶしゅかん)」とも呼ばれ、鮮やかな黄色い皮はゴツゴツとして、柑橘の仲間なのに果肉がほとんどないというユニークな果物です。果皮の表面は柑橘類らしく油胞が覆い、熟すと黄色く色付きます。

仏手柑は主に観賞用として栽培されることが多く、家の庭に植えると「代々(橙)家が栄える」と言われており、果実の先が広がっていることから"末広がり"の形が喜ばれ商売繁盛を祈願して、お正月飾りやお茶席の生け花などにも使われています。食べる場合は、皮をマーマレードに利用したり、砂糖漬けにするのが一般的です。原産地はインド北東部で、「シトロン」の変種だと考えられている。仏様の手のように見えることからこの名前になったそうで、英名は「フィンガード・シトロン(fingered citron)」といわれ、またシトロンは実が割れておらず丸いことから、別名「丸仏手柑」とも呼ばれます。

「ヘスペリジン」という成分が含まれており、毛細血管の強化や血流改善効果があると言われている。

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大きさ

仏手柑はこぶしほどのものから、文旦程のものまであります

旬の時期

仏手柑の収穫は11月下旬頃から2月頃まで行われ、正月用の需要が大きいため年末年始に最盛期を迎えます。

仏手柑の歴史

日本へは室町時代~江戸時代に伝わりました。当時いくつかの書物に登場していますが、江戸時代に書かれた「大和本草」(1709年)には「近年渡来したもの」「果物とは言い難い」「香りがよい」などの特徴が記されています。また「大和本草批正」(1780年)では、仏手柑の項目に「テブシュカン」との記述があり、マルブシュカンのことを「枸櫞(くえん:シトロン)」と記されています。

仏手柑の産地

鹿児島県、和歌山県です。

仏手柑の味

仏手柑にはサジョウが無いので生食はできません。断面を見ると分かるように、皮の内側には白い綿状の部分しかなく、ミカンやレモンのような果汁が詰まった房はありません。皮には苦みがあるのも特徴です。

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