興津早生の特徴
「興津早生(おきつわせ)」は、「宮川早生」「青島温州」に続き、3番目に流通量が多い品種となっています。早生種の中でも代表格とも言える品種で多くの方から親しまれています。外皮は鮮やかな橙色で、果肉もフレッシュな色合いが魅力的です。親の「宮川早生」に比べて樹勢が強く結実性が良好なため、豊作性に優れることから、みかん農家からも高い人気を誇っています。みかんは完熟栽培を行ってしまうと、味ボケしやすく風味や甘さが衰える事が多くあります。しかし、興津早生は完熟栽培を行っても、味ボケしない品種ともなっており、完熟栽培が可能な品種です。果実の着色は「宮川早生」より5日くらい早い。品種育成親としても優秀で後代である「津之香」、「天草」も有名です。また、「興津早生」の突然変異品種として極早生温州の「日南1号」、「岩崎早生」などもあります。
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「興津早生」は1個の重量が120g程とやや大きめなサイズです。
旬の時期
旬の時期は10月下旬~11月上旬とされています。
興津早生の歴史
「興津早生」は1963年に、農林水産省果樹試験場興津支場で、西浦昌男によって育成されました。 「宮川早生」に「カラタチ」を受粉して得られた珠心胚実生を育成しました。珠心胚実生から生まれた国内初の品種といわれています。
興津早生の産地
「興津早生」は静岡県の沖津支場で誕生した品種となっていますが、全国各地で栽培が行われています。主に温暖な気候である北関東~九州地方と幅広いエリアにて栽培されています。
興津早生の味
宮川早生よりも糖度がやや高くなりやすいため甘味が強く、また酸味も適度に調和して濃厚な食味と言われています。