すだちの特徴
ミカン科カンキツ属の常緑樹で、ユズやカボスなどと同じ香酸柑橘です。5 月に小さな花を咲かせます。
皮を剥いてそのまま食べるのではなく、お料理の風味付けとして焼き魚やサンマなどに搾りかけて使います。
青いうちに収穫し、食卓に並びますが、熟すとみかんと同じ黄色に変化します。
すだちにはクエン酸、ビタミンA、C、そして独自のポリフェノール「スダチチン」が豊富に含まれます。
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1個の重さは30~40gぐらいで、大きさは、直径約4cm前後でゴルフボールぐらいの大きさです。見た目や用途がカボスに似ているため、スダチとカボスを間違えられがちですが、カボスは100g~150gと大きさが全然違います。
旬の時期
本来の旬は7月中旬~11月上旬まで。近年ではハウス栽培が盛んにおこなわれるようになり、店頭に並ぶ姿を通年で見かけるようになりました。3月~8月まではハウスもの、11月から翌年3月までは冷蔵ものです。
すだちの歴史
すだちは漢字で酢橘と書きます。すだちやゆずなどの酢柑は、梅と一緒に万葉の大昔から食用と健康の源として用いられ、京都の柴震殿には今も名残をとどめています。
昔から他県では真似ができない特産品として愛用され、徳島県新山町には、樹齢200年を超えるすだちの古木が健在しています。すだちの花は昭和49年10月4日に徳島県の花として指定されました。
すだちの産地
全国の生産量の中でも徳島県は約98%と、市場に出回るすだちのシェアno.1の座に輝いています。中でも徳島市、神山町、佐那河内村、阿南市などが主な生産地です。
かつては食酢として親しまれ、そこから酢の橘、酢橘と呼ばれることになりました。酢の橘の愛称からすだち言われたのが現在の呼び名の由来です。
すだちの味
すだちは生で食べるより、食品の名わき役としてその力を発揮してくれる柑橘です。すがすがしい香りと、さわやかな酸味が特徴的。
ビタミンCやクエン酸が豊富に含まれ、果汁を絞るだけではなく果皮料理にも使われています。
ハウス育ちのすだちは、酸味がやや控えめな傾向があります。
風味付けのほかに、しょうゆの替わりにカボスを絞れば減塩にも役立ちます。