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日向夏

日向夏
日向夏
旬の時期
1月 ~ 5月
JAみっかびが監修する柑橘図鑑です。日向夏について紹介します。

日向夏の特徴

ミカン科ミカン属常緑低木の日向夏。「ひむかいなつ」と読みたくなりますが、正しくは「ひゅうがなつ」という名前の柑橘類です。外皮の色は黄色くて、文旦を小さくしたような見た目をしていますが、柚子の突然変異だと考えられています。

ハウスで栽培された日向夏には種がありませんが、野外の畑などで栽培された日向夏には種があります。早ければ1月頃から店頭に並び始めますが、低温にやや弱いため、温暖な地域を好みます。年平均気温16℃以上、最低気温が−4℃以下で育ちます。

日向夏は自らの花粉では受粉ができない自家不和合成のため、畑脇に違う柑橘系の受粉樹を植えなければなりません。また、花が咲いてから収穫まで1年以上もの時間を必要とします。

大きさ

日向夏1個の重さは200~250g程度、大きさは温州みかんより一回り大きくしたサイズ感です。

旬の時期

シーズンのピークは4月から5月です。日向夏は木に成ったまま越冬し、翌年の5月頃に出荷されます。日向夏はハウスでも栽培されており、ハウスものは1月から2月頃がシーズンのピークとなります。

日向夏の味わい

日向夏は、果実の色・果肉・香り・味、全てが他の柑橘と違い、世界中でも珍しい柑橘といえます。

食べる方法が一風変わっており、皮を剥いて中の実だけを食べるのではありません。リンゴを剥く要領でくるくると回し剥きます。このとき、フワフワした白皮を全部取り除くのではなく、白皮が付いたまま残して剥きます。白皮にほんのり甘みがあり、爽やかな酸味の果肉と一緒に食べることで酸味がマイルドになります。

日向夏の栄養

日向夏は、ビタミンCが豊富で、コラーゲン合成や免疫力アップに役立ちます。また、白いワタや薄皮に多く含まれる食物繊維やペクチンが、腸内環境を整え便秘の解消に効果的です。

日向夏の歴史

日向夏は1820年、江戸時代末期に宮崎市の曽井(そい)で偶発実生として発見されました。日向夏は雄しべと雌しべに受精能力を持つのですが、自分の花粉では受精されないため、最初は生産率が不安定でした。このことに着目した三輪忠珍博士が、9ヵ年の長い年月をかけ研究で明らかにしたことにより生産が安定されました。

日向夏の産地

宮崎県が全国生産量の約8割を占めており、続いて高知県、静岡県、愛媛県が主な産地です。宮崎県では日向夏という品名で出荷されていますが、高知県では「土佐小夏」、「小夏みかん」という品名で販売されています。また、愛媛県や静岡県では、「ニューサマーオレンジ」と呼ばれています。

日向夏のレシピ

日向夏のはちみつ漬け

旬の日向夏を長期保存できるレシピです。はちみつに漬けることで甘みと保存性が増し、日向夏の爽やかな香りや甘酸っぱさも楽しめます◎

材料(2人分)

  • 日向夏:1〜2個(お好みで増減可)
  • はちみつ:20g〜250g(果実がひたひたになる量。お好みで調整)
  • レモン汁:お好みで少量(約3g、なくてもOK)

作り方

  1. 日向夏はよく洗い、黄色い外皮を剥きます。白いふわふわしたワタの部分はなるべく多く残すと、苦味が少なくまろやかになります。
  2. 種を取り除き、果実を食べやすい大きさにカットします。5mm程度の輪切りやくし形切りが一般的です。
  3. 清潔な保存容器に、日向夏とはちみつを交互に重ねて入れます。全体にまんべんなくはちみつが行き渡るようにしましょう。
  4. お好みでレモン汁を加えると、さっぱりとした風味が増します。
  5. 蓋をして冷蔵庫で保存します。最低でも30分〜一晩、できれば1日以上漬けると、日向夏から水分が出て味がなじみ、より美味しくなります。

日向夏と新玉ねぎのアンチョビサラダ

アンチョビの塩気が日向夏の爽やかな酸味と新玉ねぎの甘みを引き立てる、ごちそうサラダです。お酒との相性も良く、おもてなしや特別な日のディナーにもおすすめです◎

材料(2人分)

  • 新玉ねぎ:1個
  • 日向夏:1個
  • アンチョビフィレ:2〜3枚
  • オリーブオイル:大さじ1
  • ポン酢:大さじ1
  • ブラックペッパー:適量

作り方

新玉ねぎは薄切りにし、水に5〜10分さらして辛味を抜き、水気をしっかり絞ります。

日向夏は外皮を剥き、白いワタを少し残して果肉を一口大に切り、種を取り除きます。

アンチョビフィレは包丁で細かく刻みます。

ボウルに新玉ねぎ、日向夏、刻んだアンチョビを入れます。

オリーブオイル、ポン酢、ブラックペッパーを加え、全体をやさしく和えます。

器に盛り付けて完成です。

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