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貯蔵みかん最高賞「農林水産大臣賞」受賞! 山本康之さん 三ヶ日インタビュー企画第9弾

貯蔵みかん最高賞「農林水産大臣賞」受賞! 山本康之さん 三ヶ日インタビュー企画第9弾

みかん農家になったきっかけは何ですか。

はじめは建築関係の仕事をしており、独立を考えていました。しかし、親の怪我を機に実家のみかんの収穫を手伝うことになり、家業を受け継ぎ就農しました。

貯蔵みかん栽培に取り組む理由は何ですか。

先代が貯蔵みかんを出荷していたことと、収穫以外は母と二人で5町歩(約5ha)の畑を管理しているため、できるだけ手間を省いた効率の良い栽培を行うのに貯蔵みかんが適していたからです。

貯蔵みかんは、収穫後に温度と湿度管理が必要ですが、12月の収穫後に数週間寝かせて少しずつ出荷するため、管理を行いやすいです。

賞を目指したきっかけは何ですか。

主に2つあります。

一つ目は多くの賞を獲得してきた先代に負けたくないという想いがあったからです。祖父と父が表彰される姿を幼いころから見てきたため、賞獲得は当たり前という感覚でした。まずは、先代が成し遂げられなかった最高賞「農林水産大臣賞」を目標に、みかん栽培に取り組み始めました。

二つ目は自分の意見に説得力をつけたかったからです。自分のプライドもありましたが、実績のない中で栽培の話をしても相手にされないことがあり、悔しい思いをしました。一回の受賞では偶然だと受け取られかねないので、継続して賞を取ることで周囲からの評価を高めようと考えました。

生きる上での自分の考え方とみかん栽培について

社会人として町外に出た際、社会の多様な価値観と地元の常識とのギャップに気づきました。今まで知らなかった世の中の様々な事象を見聞きすることが楽しく、もっと知りたい!自分で体験したい!という想いで様々なことに取り組んできました。

挑戦して何度も失敗し、どのように改善するか考えて、また、挑戦する。そんな、教科書からは得られない体験は刺激的で、この考え方を中学生の頃から持ち続けている自分にとって、社会人経験は大きな財産です。そのため、勉強も自己流です。

周りからは何もしていないように見られることもありますが、何といっても負けず嫌いなので、こっそり努力をしています。まずは自分で挑戦することを大切に、自分なりに試行錯誤して栽培技術を高めています。

みかんを栽培するうえで大切にしていることは何ですか。

良いみかんを自信もって出荷することです。消費者の視点に立った際、価格が高くても美味しいものを食べたいのではないかという考えに至りました。そこで、品質にムラをつくらないように、自分の持つどの園地で育ったみかんでも賞を獲得できる品質で出荷できるように意識しています。

休日はどのように過ごしていますか。

面白い!楽しそう!と思ったことはすべて試したい性格なので、多趣味だと思います。最近では、ライブ参戦とお酒を介したコミュニケーションを楽しんでいます。その他、釣りやバイク、レーシングカートなど、広く浅く、様々なことをして過ごしています。

今後の目標は何ですか。

やることすべて突き詰めたいのですが、毎年思い通りにいかないみかん栽培はキリがありません。そうすると、自分なりの基準を設けることが必要になりますが、その一つとしてトップを獲り続けることを目標に掲げました。毎年評価されるみかんを栽培することにはプレッシャーもありますが、負けず嫌いなので、今後もその目標を達成できるように日々、栽培に励みたいと考えています。

みかん栽培には様々な考え方がありますが、それらをまず実践することで、こんな方法があるという選択肢を広げて、自分より先の世代がみかんを作りやすい環境にしていくことも目標の一つです。
気候変動や後継者不足など、みかん栽培は厳しい状況に直面しています。生産量が減っても高品質のみかんをお客様に届けつつ、産地維持にもつながる方法を模索していきたいです。

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