「三ヶ日みかん」を支える生産者の方々にお話を伺い、三ヶ日みかんの魅力に迫る「Mikkabi Blog Interview」企画。
今回は、結婚を機にミカン農家となり、精力的に活動を続ける藤井一輝さんにお話を伺いました!
結婚を機に移住と就農を決意
よろしくお願いします!
妻の実家がミカン農家で後継者がいなかったため、結婚を機に三ヶ日に移住して就農することを決めました。
ミカン作りの経験がない状態からのスタートだったため、まずは栽培の相談ができる身近な存在が必要でした。そのため、農青連や青年部などの若手農家が集まる組織には全て加入して、人脈作りから始めました。
先輩方が温かく受け入れてくださったこと、学生時代から積極的な性格だったことも相まってすぐに馴染むことができ、ミカン作りのコツや悩みを相談できる心強い存在もできました!
次第に強くなった、三ヶ日のために何かしたいという想い
周囲のサポートを受けて知識・技術ともに磨きをかける中で、「三ヶ日町を次世代に繋ぐ」という強い信念のもとでミカン作りに取り組む先輩方を目の当たりにしてきました。
三ヶ日町は年間 3 万トンのミカンを生産していますが、産地としてこれだけまとまった量を出荷できるのも全国的に見ても希少だと思います。
しかし、後継者不足が深刻で、このままでは産地を維持することが難しくなり消費者へ三ヶ日みかんを届けられなくなってしまいます。
この現状から危機感をもって取り組む先輩方が多く、次第にせっかく移住したのなら自分も三ヶ日町のために何かしたいという想いが強くなっていきました。
組織を巻き込んだエネルギッシュな取り組み
自分一人でやれることには限界があるため、組織を巻き込んで活動を開始しました。
現在では青年部のなかでも中心的なメンバーとなり、視察研修や PR イベント、子供たちとの交流など、様々な施策を打ち出しています。
就農 3 年目とまだ若手ですが、自分の発言や考えを尊重して協力してくださる先輩方が多く、そのような環境にいられることへの感謝とやりがいを感じています!
いずれは、自分を含めた若手農家が産地を率いる立場になるため、組織の団結を高めて部員を迎え入れるためにも、今の段階から土台を作りたいと考えています。
産地を次世代に繋ぐには、ファン作りも不可欠だと感じており、生産者自らが消費者に
直接おいしさを伝えることが一つの方法だと思っています。
そのため、就農 1 年目から東京の販売会に参加したり、農協と連携して他県でのPR に同行したりと、可能な限り外部と接点を持ち、消費者と対面しながら三ヶ日みかんの魅力を伝えています。
実際に試食したお客さんからおいしい、と言ってもらえた瞬間はやはり一番嬉しく、ミカン作りのモチベーションにも繋がっています!
このような消費者の声を直接聞ける機会を増やすことができれば、意見や感想をミカン作りに反映するサイクルができ、三ヶ日みかんのファンを更に増やせるのではないかと考えています。
次世代を担うミカン農家の先駆けとしてスキルアップしていきたい
三ヶ日みかんの PR を中心に、自分自身のスキルアップも継続したいと考えています!
就農 3 年目で栽培・PR 活動ともに試行錯誤の日々ですが、ファンの期待に応えられる品質と収量の維持は自分自身の課題です。
近年ではネット通販や SNS など三ヶ日みかんの魅力を伝える方法がたくさんありますが、自信をもって三ヶ日みかんを PR するためにも、技術面にさらに磨きをかけていきたいです!
そして、ミカンを作るだけでなく消費者の手に渡る瞬間まで携わり、最後まで生産者としての責任を果たしていきたいです。また、自分の活動を見た若い世代がこれならミカン作りに挑戦してみたい、やってみたい、と自然とミカン農家を目指す先駆けの存在となれるように努めていきたいです。