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みかんで水分補給!みかんの甘さと水の豆知識も

みかんで水分補給!みかんの甘さと水の豆知識も

みかんを食べる際には、甘みや酸味のバランスが気になりますよね。この記事では、みかんの味を決める重要な要素の一つである水とみかんの関係性についてご紹介します。
みなさんは、水分量に注目してみかんを選んだことはありますか?今回の記事は、みかんの「水分」にまつわる豆知識をご紹介します。

みかんの果実に含まれる水分

喉が渇いた時のミカン

昔話の「わらしべ長者」の中に、主人公の男が喉の渇いた商人にみかんを渡し、引き換えに反物を贈られる場面があります。日本では昔から、喉を潤す身近な食べ物としてみかんが嗜まれていたことが分かる一幕です。

品種にもよりますが、みかんの水分量は可食部100gあたり85g以上を占めており、水分摂取を目的にみかんを食べることは理にかなっていると言えるでしょう。

水分豊富なみかんの見分け方・選び方

水分がたっぷりと含まれたみかんの見分け方のポイントは次の2つです!

  • 1.果実が大きいものを選ぶ
  • 2.ヘタの切り口が大きいものを選ぶ

まず、果実が大きいものを選びましょう。みかんの大部分は水であるため、必然的に大きい果実ほど水分が多く含まれていることになります。次に、同じ大きさのみかんであれば、ヘタの切り口が大きいものを選びましょう。ヘタの切り口が大きいみかんは、木になっていたときにより多くの水分を蓄えている傾向があります。


貯蔵みかんと水分の関係

みかんは収穫から出荷までのあいだ、農家の貯蔵庫で貯蔵されますが、水分量が多いまま貯蔵庫に入れると腐ってしまう可能性があります。そのため、貯蔵前には「予措(よそ)」という処理をおこないます。予措は、自然の風にみかんを当てて5%ほど果皮の水分を飛ばす工程のことです。

予措が完了し、果皮がしっかりしたら選別して貯蔵します。貯蔵しているあいだも少しずつ水分は蒸発するため、皮の薄い早生品種は長くても1ヶ月程度しか貯蔵できませんが、皮の厚い青島温州は蒸発の速度が遅くなるため、最長で4ヶ月も貯蔵することができます。

みかんから水分が蒸発すると、他の成分の濃度が上がり、味が濃く感じられるようになります。また、貯蔵中もみかんは呼吸をし続けています。次第に酸味の元であるクエン酸が分解されて酸味が減少します。こうして、貯蔵したみかんはコクと甘みが強くなります。 みかんの貯蔵について、こちらの記事で詳しく解説していますのでご覧ください。

みかんを家庭で保存する場合は温度や湿度が高いと腐りやすくなってしまうため、カゴなどに入れて風通しを良くすることがおすすめです。 みかんの保存方法について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

みかん栽培と水の関係

みかんは水分量が多いことから、多くの水を与えたほうが木の生育が良くなると考える方もいるかもしれませんが、実は水はやりすぎないほうが良いとされています。

みかん栽培のキーワードのひとつに、「水分ストレス」という言葉があります。水分ストレスとは、みかんの木が多くの水を得られないことにより感じるストレスのことです。
一見すると、ストレスを与えずに栽培した方がおいしいみかんができるように思われがちですが、実際は違います。
人間が適度なストレスを感じることで逆に健康を保つことができるように、水分ストレスがかかるとみかんは甘くなります。

露地栽培では雨の降る量をコントロールすることはできないため、「マルチシート」を利用して水分量を調節します。木のまわりにシートを敷くことによって、土中に雨が浸透するのを防ぎ、根が吸収する水分を減らすのです。
マルチ(Mulch)には「根を覆う」という意味があります。マルチシートを敷くことで水分量の調節はもちろんのこと、太陽光を反射したり雑草の発生を抑制したりする効果があります。

終わりに

みかんと水分にまつわる豆知識をいくつかご紹介しました。みかんは糖度や酸度、コクなどの味に関わる部分がよく注目されますが、時にはみかんの水分に思いを馳せつつ食べてみるのも面白いかもしれません。

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