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【管理栄養士監修】みかんは二日酔いに効くって本当?二日酔いに効く食べ物を紹介!

【管理栄養士監修】みかんは二日酔いに効くって本当?二日酔いに効く食べ物を紹介!
加藤 ゆうき
監修者

加藤 ゆうき

管理栄養士

冬は忘年会や新年会など、飲み会の多い季節です。しかし、年齢を重ねると若い頃に比べ、アルコールへの耐性が下がって酔いやすくなったと感じる人も多いのではないでしょうか?飲み過ぎたときに不安なのが、二日酔いですよね。飲み会の翌日に吐き気や頭痛がして、体がだるく重く感じた経験は誰しもあるもの。
この記事では、そんな二日酔いの症状を軽減するといわれている、みかんの効果について紹介します。その他の二日酔いに効く食べ物や飲み物もあわせて紹介するので、飲み会翌日をすっきりと迎えたい人は、ぜひ参考にしてくださいね◎

二日酔いの原因は?

二日酔いの症状が起こるのは、肝臓でアルコールを分解するときにできるアセトアルデヒドが原因です。アセトアルデヒドは人体に有害な物質で、発がん性も疑われています。

お酒に強いかどうかはアセトアルデヒドの分解スピードの速さによって決まります。アセトアルデヒドの分解に時間がかかり、アセトアルデヒドが体内に蓄積されてしまうと、辛い二日酔いの症状が現れます。


二日酔いには柑橘系果物が効く!?

では、二日酔いを解消するにはどうすれば良いのでしょうか?実は、柑橘類の果物の多くが二日酔いに効くことがわかっています。
ここでは、二日酔いに効く代表的な4種類の柑橘類とそのメカニズムをご紹介します。

みかん

こたつとセットで冬の風物詩として知られる柑橘類の王様、みかん。特に、日本で好んで食べられている温州みかんには、二日酔いに効く成分がたっぷり含まれています。

みかんに含まれる数々の栄養素の中でも、注目すべきはビタミンCとクエン酸の二種類です。まず、ビタミンCは、二日酔いを引き起こす原因となる、アセトアルデヒドの分解を促進する効果があります。みかんを食べることで、二日酔いの原因であるアセトアルデヒドをより早く無害な物質に変えることができます。次に、温州みかんに豊富に含まれるクエン酸には、肝臓の働きを助ける作用があります。クエン酸はみかんの酸味を生み出している栄養素です。

さらに、みかんは約80%が水分のため、お酒によって脱水症状が起こったときにそれを予防・治療することができます。また、みかんに含まれるカリウムなどのミネラルは利尿効果があり、アルコールを早く体から抜くことができます。

では、どのようにみかんを摂取すると二日酔いに効果があるのでしょうか?

正解は、生のみかんやみかんゼリー、みかんジュースなどの加工品も全て二日酔いに効果があります。ジュースやゼリーなど加工品は、果汁100%のものが最も効果があります。ただし、二日酔いで吐き気がある場合には、無理をせずみかんを食べるのは避けましょう。

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オレンジ

みかんと同じく柑橘類のオレンジにも、ビタミンCが豊富に含まれています。生のオレンジを食べるのも効果的ですが、果汁100%のオレンジジュースもおすすめです。

オレンジジュースには、アセトアルデヒドの分解を促進するビタミンCや、利尿効果を持つカリウムだけでなく、糖分が豊富に含まれています。実は、この糖分が二日酔いの解消に重要な役割を果たします。

肝臓は、アルコールの分解だけでなく、生命活動を維持するために必要なエネルギー源である糖分を生成する働きも持っています。しかし、二日酔いによって肝臓がアルコールの分解にかかりきりになると、エネルギーのもととなるグリコーゲンの生成が追いつかなくなり、低血糖状態に陥ってしまうのです。

そこで、二日酔いのときにオレンジジュースのような糖を含む飲み物や食べ物を摂取することによって低血糖を防ぎ、二日酔いを早く解消することができます。

ただし、みかんと同様にオレンジには酸が含まれています。二日酔いは胃がアルコールで弱っている状態のため、過剰に酸を摂取すると気分が悪くなることもあります。吐き気がする場合には、無理してオレンジやオレンジジュースを取るのは控え、体調が落ち着くのを待ちましょう。

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グレープフルーツ

グレープフルーツは柑橘類の中でも飛びぬけてカリウムの含有量が多いため、利尿効果により水分を早く排出しアルコールの代謝を促進することができます。また、吐き気や頭痛、倦怠感だけでなく、アルコールによる顔や体のむくみを取りたいときにも有効です。

手軽に摂取できる果汁100%ジュースを飲むのがおすすめです。
ただし、グレープフルーツは血圧降下剤や脂質異常症治療薬、抗ヒスタミン剤などの内服薬とは飲み合わせが悪いものがあるため、これらの治療薬を服用中の場合には注意が必要です。主治医・薬剤師・管理栄養士に確認してから摂取するようにしましょう。

レモン

レモンの特徴は強い酸味。クエン酸が特に多く含まれており、二日酔いによるだるさや倦怠感に効果があります。ほかにも、ビタミンCやカリウムの含有量が多く、利尿効果やアセトアルデヒドの分解促進効果が期待できます。

酸味が強いのでレモンをそのまま食べるのは難しいかもしれません。レモン果汁とはちみつを、お湯や水で溶いてレモネードを作るのがおすすめです。

まだあります!二日酔いに効く食べ物・飲み物

2章でご紹介した柑橘類のほかに二日酔いに効果のある食べ物や飲み物にはどのようなものがあるのでしょうか?

朝、目が覚めて二日酔いだと感じたら、まずは水を一杯飲みましょう。アルコールには、体内の水分を体外に排出する働きを促進する働きがあり、飲酒後には脱水症状に陥る危険性があります。

チェイサーとして、お酒を飲んでいる最中に水分を取るよう心がけ、翌日以降も意識して水分を摂取すると二日酔いの症状を軽減できます。

スポーツドリンク

アルコールによって排出される尿の中には、塩分や糖分など体の維持に必要な物質も含まれています。したがって、飲酒をしたあとは体内の水分だけでなくミネラルや糖分の補給も重要です。

スポーツドリンクは、運動で失われるミネラルや水分を補給するための飲み物なので、それらの物質をバランスよく含んでいます。飲酒による脱水症状が起こりそうだと思ったら、スポーツドリンクを飲むと予防できます。

シジミ

「飲んだ翌日は何といってもシジミの味噌汁」、そう決めている方もいらっしゃるのではないでしょうか。シジミに含まれる「オルニチン」という成分には、肝臓でのアルコールの分解を助ける働きがあるといわれています。

二日酔いになったら、温かいシジミの味噌汁で体調を戻してみてはいかがでしょうか。

肝臓でアルコールを分解するときに必要なアミノ酸の一種メチオニンは、卵に豊富に含まれています。肝臓の働きを高めてくれます。

お粥やスープに卵を落とせば、胃に優しく肝臓にも良い一品の出来上がり!ぜひ試してみてください。

おわりに

「お酒は飲んでも飲まれるな」といわれるように、楽しく飲んでも、翌日のつらい二日酔いに苦しめられては本末転倒です。お酒を飲む際には飲みすぎないようにご注意ください。

万が一、二日酔いになってしまったときには、体調を見ながらみかんやオレンジなどの柑橘類を食べたり、みかんジュースを飲んだりして二日酔いを解消してくださいね◎

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加藤 ゆうき
監修者

加藤 ゆうき

管理栄養士

管理栄養士として保健センター、透析専門クリニックに勤務し栄養指導業務を行う。 現在はフリーランスの管理栄養士として、ケータリングサービスのメニュー開発や、Web等の記事の執筆を行う。

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