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青年部で活躍する若手みかん農家・夏目芳彬さんに直撃! 三ヶ日インタビュー企画第5弾

青年部で活躍する若手みかん農家・夏目芳彬さんに直撃! 三ヶ日インタビュー企画第5弾

脱サラして農家になった理由を教えてください。

5代目ミカン農家の長男として、30歳での結婚を機に就農を決意しました。

12年間勤めていた会社では、日々改善活動があり、生活や行動に常に疑問を持ち効率的な作業方法を考えていました。そのため、農家になってからも常に改善点はないか考えながら作業をしています。

また、会社員とは違い、農家は自営業です。自分で経営することにも興味があったため儲かる農業について、考えながら作業をすることにやりがいを感じています。

もちろん、必要経費は惜しみませんが、省ける作業や経費を削り、その分の時間やお金で子供との時間を作ったり、家族で外食に行ったりしています。

濃蜜青島・誉れに力を入れている理由は何ですか?

就農して3年が経ち、基本の栽培方法を習得した段階で、貯蔵ミカンの栽培方法も習得し、貯蔵ミカンの産地としてのブランドを次世代に継承したいと思うようになりました。
また、父の代で濃蜜青島の審査に不合格となったこともあり、「このままでは終われない!自分が代わりに合格する!」と強く思いました。それが2019年のことです。

2020年には、負けず嫌いな性格と、やるからには合格したいという思いから、青年部に加入しました。
青年部では、より良いミカンを作るために頑張っている農家さんたちから刺激を受け、栽培が楽しくなりました。

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濃蜜青島の農家さんにも作業を教えてもらい、その年の濃蜜青島は1回で合格、その年の三ヶ日町内で1番の濃蜜青島に選ばれました

しかし、自分の中で反省点が多々あったので現状に満足せず、より良いみかんを作るために研究を重ねました。

翌年の2021年は、前年の反省をいかして改善しましたが病害虫の影響を受け、濃蜜青島には合格したものの、三ヶ日町内では4番目という悔しい結果に。


リベンジを期した2022年は再び、濃蜜青島が三ヶ日町内で、1番の評価をいただくことができました。また、濃蜜青島で習得した貯蔵技術をいかして、本貯蔵誉れでも1番の評価をいただきました。

濃蜜青島・誉れどちらも1番の評価をいただくことができましたが、現状に満足せず「果実もおいしく、木も元気な状態で毎年出荷できる農家」を目指して日々の農作業に励んでいきたいです。

ミカンを育てるうえで大切にしていることはありますか?

3つ、大切にしていることがあります。

① 常に目標をもって日々の作業を!

「自分の人生、どうせやるなら自分らしく」という思いから、常に長期的・短期的な目標を掲げて作業をしています。

目標に近づく度、自分の成長を実感することができるため、常に目標を持つことを大切にしています。

② 毎年安定した量のおいしいミカンを作る!

毎年安定した量のおいしいミカンを出荷することで、ミカン産地の三ヶ日町を守ること、おいしいミカンをお届けしてお客さんを笑顔にすること、儲かる農業で家族も笑顔にすることができると思っています。

③ ミカンの木を我が子の様に見守る!

畑に行く度に、今ミカンの木に何が必要なのか、自分ができることは何か、を考えるようにしています。我が子を見守るようにしっかりと見て考えることで、収穫後も木を健康な状態に保つことができています。

今後挑戦したいことを教えてください。

天候に左右されないみかんを作りたいです。

そのために、根域制限栽培に注目しました。根域制限栽培とは、土の上と中にシートを敷き、雨水などの影響を防ぐ栽培方法です。

完全に水をシャットアウトするので、必要な時に水をあげることになります。これによって、秋の台風や雨の影響を防ぐことができ、高糖度なミカンを収穫できます。余計な水分もいかないため、雑草も減り除草剤のカットにもつながります。

また、春しずかという品種にも注目しました。春しずかという品種は、腐敗の原因となる浮き皮のリスクが少なく、貯蔵性が高いのが特徴です。果実の色付きも遅く、収穫時期は青島の1ヵ月ほど後のため、収穫労力の分散にもつながります。

最後に

若い時だからこそ自分がやりたいことをして、失敗をしても許されると思っています。

農家には無限の可能性があり、やり方次第で儲かる農業にすることができるでしょう。

新選果場が建設されたことによって、選果作業も楽になり、倉庫のスペースにも余裕ができました。これを機に、規模を拡大することで収入も自ずと上がっていきます。

若いからこそ失敗を恐れずに挑戦!失敗しないために勉強!この繰り返しで、より効率的な作業方法を見つけていけると思います。

これからの農業は、地球温暖化や、少子高齢化の影響で昔からのやり方では通用しなくなっていきます。

現状には満足せず、改善できることはないか常に考えながら、より良い農業を目指していきたいと考えています。

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