「早生みかん」「デコポン」「甘夏」など、柑橘類の種類は年々増え続けており、スーパーや八百屋などでは秋から春にかけて様々な柑橘類を見かける機会が多くなりました。季節ごとに違った美味しさを楽しめる一方で、食べたい品種がいつ出回るのか分かり辛いという人も少なくないはず。
そこで今回は、みかんの旬について紹介します。産地や品種ごとの出回り時期を分かりやすく解説するので、お目当てのみかんはいつ食べられるのか、ぜひチェックしてくださいね◎
【産地別】みかんの出回り時期
日本におけるみかんの主産地といえば、和歌山県、愛媛県、静岡県が有名です。この3県だけで、国産みかんの生産量のうち5割以上を占めています。
みかんの旬は、一般的に早いもので9月頃からはじまり、遅いものは3月頃まで続きます。しかし、産地や品種によって出荷のピークは異なり、同じ品種でも時期によって味わいに違いが出るものもあります。
生産量トップ3の産地である和歌山県、愛媛県、静岡県のみかんの主な品種と旬を以下の表にまとめました。
産地 | 品種 | 旬 |
---|---|---|
和歌山県 |
|
12月頃 |
愛媛県 |
|
11〜2月頃 |
静岡県 |
|
11〜3月頃 |
同じ早生みかんでも、和歌山県では12月、愛媛県と静岡県では11月に出荷のピークを迎えます。また、静岡県では多種多様な品種の栽培に取り組んでおり、11月から3月までの長期間にわたって美味しいみかんを出荷しています。リレー形式で続々と旬を迎える静岡県産のみかんたちは、どれも味わいや見た目が異なり、食べ比べを楽しめるのも魅力です。
ミカちゃんおすすめランキング
※24年10月の売上実績からランキングを作成していますみかん(温州みかん)の旬
三ヶ日みかんのシーズンは10月からはじまります。しかし、旬の時期は品種ごとに異なるため、お目当てのみかんがいつ食べ頃を迎えるのか、事前にチェックしておくことが大切です。では、それぞれ順にみていきましょう!
極早生みかん・はや早生みかん
露地栽培のミカンは、「極早生(ごくわせ)」、「はや早生」品種から始まります。それぞれ、極早生は9月から10月、「はや早生」は10月下旬から11月上旬が旬の時期となります。
「極早生」、「はや早生」は品種の総称で、次に紹介する早生みかんより極めて、ないしは早めに収穫できる品種ということで命名されています。
果皮に緑色が残っていることもあるため、酸味が強そうな印象を受けるかもしれませんが、品種改良によって確かな甘さを感じられます。また、収穫時期が早いため、房の薄皮が非常に薄く食べやすいという特徴も持っています。
例年、三ヶ日地域では「日南1号」という品種を育て、販売してきました。
【商品ページ】極早生みかん
10月限定で楽しめる旬の味です。 外観はやや青みがかっていますが、甘みと酸味のバランスが取れたみかんで、皮をむけば爽やかな香りが広がります。 食べ切りやすい4kg箱でお届けします。
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糖度は9度以上で、みかんらしい爽やかな酸味も感じられます。白マルチというシートをみかんの樹々の下に敷き詰め、水分量と日光量を調整し、お客様にご満足いただける甘さに仕上げています。
2022年から、新品種の「ゆら早生」と「北原早生」を扱い始めました。ゆら早生は "極早生” に、北原早生は "はや早生”に分類されます。
それぞれを扱い始めたストーリーについては、こちらの記事をご覧ください◎
今年もやります、農家応援企画!ゆら早生・北原はや早生みかんをご紹介!
生産者(農家)にとっては苦労が小さく、また消費者のみなさんにとって美味しく楽しんでいただく。 双方に喜んでいただける品種の生産拡大を、産地として取り組んでいくことも重要な役割の1つです。 今回は、2022年より本格的に販売を開始する、三ヶ日地域での新品種、「ゆら早生」「北原早生」についての紹介と、販売応援企画のご紹介です!
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早生みかん
「早生みかん」は11月から収穫される「温州みかん」のことです。長期間貯蔵されることはあまりないため、基本的に11月から12月が旬となります。
「極早生みかん」と同様に、「早生みかん」は品種名ではなく、11月頃に収穫される「温州みかん」全般のことを指す名前で、全国で多様な品種が栽培されています。極早生みかんと比べて酸味が減り、甘みが増しています。果皮は柔らかく、房の薄皮は極早生と比べて少し厚いため、非常に剥きやすいのが特徴です。
三ヶ日みかんの早生みかんは、「興津(おきつ)早生」や「宮川早生」という品種で、甘みと酸味のバランスが良く濃厚な味わいが楽しめる、早生みかんの中でも人気が高い種類となっています。
三ヶ日の早生みかんは、β-クリプトキサンチンとGABAの機能性表示を取得しています。 GABAには血圧が高めの方の血圧を下げる機能、β-クリプトキサンチンには骨代謝のはたらきを助けることにより、骨の健康に役立つ機能があることが報告されています。
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早生みかん | 三ヶ日みかんの通販・お取り寄せ
三ヶ日の早生(わせ)みかんの代表的な品種は「興津早生」です。 11月から12月上旬にかけて旬を迎える早生みかんは、10月の極早生みかんと比べて酸味が減り甘みが増しています。 太陽の恵みをいっぱい受けて育った、甘くてジューシーな早生みかんをお楽しみください!
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中生みかん・晩生みかん
12月に収穫されるみかんは「中生(なかて)みかん」や「晩生(おくて)みかん」と呼ばれます。基本的にみかんは霜が降りる前に収穫されるため、1月以降に販売される中生・晩生みかんは、12月に収穫されてから貯蔵されていたものです。代表的な品種に「青島温州」「寿太郎温州」があります。
三ヶ日みかんの代表品種、「青島温州」(通称・青島みかん)は、12月から収穫が始まる品種ですが、三ヶ日では大規模な貯蔵が可能なため、12月から翌年4月頃まで旬の味わいを楽しめます。
「青島みかん」は「早生みかん」と比べて大きく、やや扁平な形をしています。果皮が丈夫で厚みがあるため、長期間の貯蔵をしても腐りにくいという特長があります。
貯蔵されている間も「青島みかん」はゆっくりと呼吸を続けており、少しずつ酸が糖に分解されて角が取れていきます。それだけではなく、水分もわずかに蒸発し続けるため、月を追うごとに濃厚でまろやかな味になっていきます。4ヶ月もの間貯蔵された「青島みかん」は高級銘柄として出荷されます。
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太陽の恵みをいっぱいに受けて育った、三ヶ日の青島みかん。 倉庫内で温度・湿度を細かくコントロールして貯蔵しており、12月下旬〜翌年3月にわたって旬を楽しめます。 貯蔵することで少しずつ酸が糖に分解され、適度に水分が蒸発していき、より濃厚でまろやかな味わいに。
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ハウスみかん
また、夏にも温州みかんを見かけることがありますが、これは「ハウスみかん」と呼ばれる温室の中での徹底的な温度管理のもとに栽培されたみかんです。
季節に関わらず栽培が可能なため、特に旬はありませんが、「晩生みかん」の販売が終わり翌年の「極早生みかん」が出荷されるまでの端境期に多く出回ります。
その他の柑橘類の旬
三ヶ日みかんの旬は、10月から翌年4月頃にかけて。時期ごとに多様な品種を栽培し、高度な貯蔵技術を用いることで、長期間にわたって美味しいみかんが味わえます。
では、他の柑橘類の旬はいつなのでしょうか?ここでは、温州みかん以外の柑橘類の旬や特徴について紹介します。これらの柑橘類は総称して「中晩柑(ちゅうばんかん)」と呼ばれ、多くは1月から5月に出回ります。
そもそも柑橘類にどのような種類があるのか詳しく知りたい人は、こちらの記事をご覧ください◎
柑橘類とは?柑橘類の種類や構造を解説!
柑橘類は、ミカン科ミカン亜科の中でカンキツ属、キンカン属、カラタチ属に属する植物の総称です。このほかにミカン亜科には33の属があります。 柑橘類の中で、食用に用いられているのはカンキツ属とキンカン属の一部になります。生食したり果汁をジュースにしたりするみかんやオレンジ、グレープフルーツのほか、薬味として用いることが多いレモンやユズ、カボスなどが含まれます。 柑橘類の原産地は、インドのアッサム地方を中心とする東南アジアと言われています。現在では、様々な種類の柑橘が世界中に広がって栽培されています。
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八朔(はっさく)
「八朔」は温州みかんと比べて皮が黄色く、大きな柑橘です。独特の苦味がありますが、甘みと酸味のバランスが日本人の口に合う味と言われています。「八朔」の旬は2月から4月です。
はっさく | みかんずかん
はっさくの特徴・歴史・産地など、柑橘類の気になる情報をご紹介します!
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甘夏(あまなつ)
「甘夏」は「夏みかん」を品種改良して生まれた柑橘で、苦味と酸味が特徴的です。12月から1月に収穫されますが、収穫直後は酸味が強いため、甘さを感じられるようになる3月から6月頃まで貯蔵されます。民家の庭に柑橘の木が立っていることがありますが、多くの場合は「夏みかん」または「甘夏」です。
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不知火(しらぬい)
「不知火」は「デコポン」の名で広く知られている柑橘で、ヘタの周りが盛り上がっているのが特徴的です。ぎっしり詰まったジューシーな果肉と、甘さと酸味のバランスの良さが人気の品種で、旬は3月から4月です。ハウス栽培では1月から2月に出荷されます。貯蔵されたものは5月頃に出回ることもあります。
デコポン(不知火) | みかんずかん
デコポン(不知火)の特徴・歴史・産地など、柑橘類の気になる情報をご紹介します!
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日向夏(ひゅうがなつ)
「日向夏」は「ニューサマーオレンジ」とも呼ばれる黄色い柑橘で、名前を見ると夏が旬に思えますが、3月から4月が旬です。果肉はさっぱりとした酸味と優しい甘さが特徴で、他の柑橘と違って皮の白い部分にも甘みがあるため、実を余すことなく楽しむことができます。
日向夏 | みかんずかん
日向夏の特徴・歴史・産地など、柑橘類の気になる情報をご紹介します!
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河内晩柑(かわちばんかん)
「河内晩柑」は産地によって様々な呼び名があります。「文旦」の一種で、和製グレープフルーツと言われることもあります。苦味はなくさっぱりとした酸味が特徴的で、サラダとの相性も抜群です。旬は3月から6月で、長く楽しむことができます。柑橘シーズンの最後の砦と言える品種で、初夏にスーパーに行くと他の品種はなくても「河内晩柑」だけは売っているという光景を見かけることがあります。
河内晩柑 | みかんずかん
河内晩柑の特徴・歴史・産地といった、柑橘類の気になる情報をご紹介します!
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みかんの旬と栄養価の関係
みかんは冬の食べ物というイメージが強い果物ですが、実はほぼ一年中食べることができます。しかし、ほとんどの野菜や果物と同じように、みかんは「旬」の時期が最も栄養価が高くなります。
極早生みかんに始まって、早生、中生、そして晩生と、10月から翌年4月頃までがみかんの旬です。これは、市場にも多くのみかんが出回るようになるため、お手頃な価格でみかんを購入しやすくなる時期でもあります。
JAみっかびオンラインショップでは、幅広い品種のみかんを取り扱っています。ぜひ、旬のフレッシュなみかんを、ご家庭用・贈答用にお買い求めください!
ミカちゃんおすすめランキング
※24年10月の売上実績からランキングを作成しています美味しいみかんの選び方
みかんの美味しさを決める糖度と酸度のバランスは、必ずしも見た目だけでは判断がつかないこともあります。しかし、じっくり丁寧に観察することで、ある程度みかんが甘いかどうかを見分けることができます。
見た目から判断する
まず、見た目から判断する方法として、皮に存在する「油胞」と呼ばれるつぶつぶのきめ細かさを確認しましょう。油胞の数が多くて果皮のきめが細かいほど、みかんが甘い可能性が高いといわれています。
みかんの皮とヘタの色から判断する
また、果皮とヘタの色も重要な指標です。果皮の色が濃く、ヘタが緑色ではなく黄色に近いほど、甘いみかんです。他にも、ヘタが小さいこともポイントです。
旬の時期から判断する
旬のみかんを食べることが、みかんを存分に楽しむ一番の方法です。旬を迎えたみかんは栄養たっぷりで、甘酸っぱく濃厚な味わいです。一粒頬張れば口いっぱいにフレッシュな果汁が広がり、みかんらしい爽やかな風味を強く感じられますよ◎
また、みかんの栄養を丸ごと食べたいと思う方は、薄皮や筋を取らずにそのまま食べてください。薄皮や筋には栄養がたっぷり含まれています。
さらに、普段は捨ててしまうみかんの皮にも、実は健康に良い成分が含まれています。漢方では、みかんの皮を乾燥させたものを「陳皮(ちんぴ)」として用いられています。外皮も栄養がたっぷり含まれていますので、ぜひ活用してみてください!
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まとめ
今回は、みかんをはじめとする柑橘類の旬について詳しく紹介しました。
温州みかんの旬は、産地や品種によって異なりますが、例年11月から3月頃にかけてとなっています。さらに、柑橘類には温州みかん以外にも様々な品種があり、おおむね1月から5月頃にかけて旬を迎えます。味わいも品種ごとに個性があり、それぞれ違った美味しさを楽しめるのも、みかんのシーズンの醍醐味です。今年の冬は、暖かいこたつで旬のみかんを味わってみてはいかがでしょうか◎
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